 
    院長
佐藤浩則
私は慈恵医大医学部を昭和62年に卒業し、内科および脳神経内科、脳外科,リハビリテーション科の研修を受け、約20余年に渡り大学病院ならびに地域の基幹病院を中心に勤務して参りました。専門は脳神経内科です。今までは患者さんを拝見する診療以外に、医学部学生の講義、新卒医師や専門医育成の指導、地域での講習会講師など、医療全般に関わる種々の業務に従事して参りました。
このような経験の中で、大病院の限界、専門医療の限界を感じるようになり、病気ではなく、病人/病を抱えた人を診る/人とつき合う医療を目指したいと考えるに至り、この度、クリニックを開設いたしました。
      私の母校の教えに"病気を診ずして、病人を診よ"という教えがあります。
      また、私の恩師から"いつも正しいのは患者である"とも教えられました。
      いずれも、大切な言葉です。
難しい病気に検査が必要になる前に、患者さんは、体調の変化や症状についてヒントを発してくれています。それを大切にすることは、色々な意味で患者さんとつき合うことです。すぐに高度な検査をするのではなく、必要な状況を踏まえて、検査をすすめていくことです。
      このような観点から、当院では高度な医療機器を備えておりません。患者さんと何度もお付き合いをして、病状を探りながら、それでも高度な検査が必要とあれば、機器を有する医療機関を御紹介させていただきます。もちろん高度医療機関を紹介しても、引き続きホームドクターとしてお付き合いをさせていただきたいと思います。
      最近は医療も高度に分化したため、専門性が要求される場面も少なくありません。しかし、専門というのは、広く裾野を見る視野があってこそ、成り立つものです。
      わたしは、専門を歩んできた経験を生かし、広く裾野一般と、高く専門を両立し、地域医療の担い手として、皆様と歩んでいきたいと考えております。